アナトミートレイン【筋膜】【概要】
アナトミートレインとは??
全身の筋膜のつながりを、電車の線路、駅に例えて説明しているもののこと。
日本語にすると、「筋筋膜経線」
筋組織と付随する結合組織網(筋膜など)で構成される。
細胞レベルから神経、血管、体液など複数系の関与を考えていく。
筋の解剖学、生理学、運動学を補助する役割を担い、姿勢代償に深く関与する。
要は、前記事の筋膜配列(以下参照)をよりわかりやすく、こういった線があるよ!っというのを示している感じだと捉えています。
アナトミートレインのルール
アナトミートレインを決定する際のルールが存在する。
1.一定の方向に進む(連続している)
A.方向(急な方向転換禁止)
小胸筋と烏口腕筋は弛緩状態では、烏口突起を介しているが、方向が急激に変
わっている。しかし、懸垂をするときは、直線につながる。従って連続してい
る!
B.深さが同じ程度
C.直接接続と機械的接続
直接接続は筋膜が連続している。機械的接続は骨などを介している。
D.介在面
解剖学の知識が必要になってくる。長内転筋と大腿二頭筋短頭は大腿骨粗線に
向かって同方向に下降していくが連続していない。これは、大内転筋の介入面
があるためである。
2.骨への付着部にて進路を変える。
浅部繊維の方が次のつながりへ移行しやすく、深部繊維は骨同士の安定化を図ることが多い。
3.スイッチ、ターンテーブルにて分岐をする。
筋膜の相互の結合や分離が生じる箇所があり、それを上記のように示す。
ASISは代表的な例になる。
4.単関節筋と二関節筋
姿勢の静的、動的安定化や姿勢調整に深部に存在する、単関節筋の働きが重要になる。
例としては、股関節屈曲位の姿勢をとる人は、大腿直筋や縫工筋を緩めるのではなく、腸骨筋や恥骨筋の評価、アプローチが重要になることがある。
最後まで読んでいただきありがとうございました。