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アナトミートレイン【筋膜】【概要】

アナトミー・トレイン [Web動画付] 第3版: 徒手運動療法のための筋筋膜経線

 

アナトミートレインとは??

全身の筋膜のつながりを、電車の線路、駅に例えて説明しているもののこと。

日本語にすると、「筋筋膜経線」

筋組織と付随する結合組織網(筋膜など)で構成される。

 

細胞レベルから神経、血管、体液など複数系の関与を考えていく。

 

筋の解剖学、生理学、運動学を補助する役割を担い、姿勢代償に深く関与する。

 

 

 

 

要は、前記事の筋膜配列(以下参照)をよりわかりやすく、こういった線があるよ!っというのを示している感じだと捉えています。

 

kumagai-c-14.hatenablog.com

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アナトミートレインのルール

 アナトミートレインを決定する際のルールが存在する。

 

1.一定の方向に進む(連続している)

   A.方向(急な方向転換禁止)

    小胸筋と烏口腕筋は弛緩状態では、烏口突起を介しているが、方向が急激に変    

    わっている。しかし、懸垂をするときは、直線につながる。従って連続してい 

    る!

   B.深さが同じ程度
   C.直接接続と機械的接続

    直接接続は筋膜が連続している。機械的接続は骨などを介している。

   D.介在面

    解剖学の知識が必要になってくる。長内転筋と大腿二頭筋短頭は大腿骨粗線に    

    向かって同方向に下降していくが連続していない。これは、大内転筋の介入面

    があるためである。

 

 

2.骨への付着部にて進路を変える。

 浅部繊維の方が次のつながりへ移行しやすく、深部繊維は骨同士の安定化を図ることが多い。

 

3.スイッチ、ターンテーブルにて分岐をする。

筋膜の相互の結合や分離が生じる箇所があり、それを上記のように示す。

ASISは代表的な例になる。

 

4.単関節筋と二関節筋

姿勢の静的、動的安定化や姿勢調整に深部に存在する、単関節筋の働きが重要になる。

 

例としては、股関節屈曲位の姿勢をとる人は、大腿直筋や縫工筋を緩めるのではなく、腸骨筋や恥骨筋の評価、アプローチが重要になることがある。

 

 

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。