筋膜 解剖学② マニピュレーション 浅筋膜・深筋膜・筋外膜
筋膜マニピュレーション 理論編
筋膜の解剖学のとっかかりとしては「膜・筋膜 最新知見と治療アプローチ」よりもこちらの方が分かりやすい印象。
かぶる内容がほとんどですが、、
○筋膜とは・・・ストレス下にある時、その整合性を修正するマニピュレーション(順応性)を受けることでその弾性を回復することができる唯一の組織である。
○役割
・筋膜単位:運動単位の構成要素を調整する
・筋膜配列:一方向性の筋連鎖間の要素で結合させる
・筋膜螺旋:支帯によって関節の要素を連結する。
○浅筋膜
網の目のようなコラーゲン繊維と大部分はエラスチン線維を含む皮下疎性結合組織。
(皮下疎性結合組織がコラーゲン繊維を挟み込んでいる形)
※足底、手掌、顔面は存在せず
手、足関節は支帯へ
力学的、熱に対しても緩衝材として働く。
皮膚の滑走を容易にする。
脂肪、筋組織の束を含み、血管、神経も含まれる
○深筋膜
全ての筋群を覆う結合膜によって形成されている。
脂肪のない深筋膜は神経や血管のための鞘を形成する。関節周囲は靭帯様の形をなすか、靭帯を補強するために特殊化している。
深層を形成するため、2層に分かれている。頚部、体幹では中間層も形成する。
コラーゲン組織が縦、横、斜めの3層で構成される。
○筋外膜
それぞれの筋を包み込む
・筋周膜と筋内膜に連結している
・筋紡錘とゴルジ腱器官との張力作用に直接関与
・筋間中隔、腱膜、腱として深筋膜と結合する
○マニピュレーション
・深筋膜の基質流動性の維持
・筋外膜、周膜の流動性維持
以上です。最後まで読んでいただき、ありがとうございました。