生理学②
筋の生理学
筋の微細組織
筋と筋細胞
横紋筋
骨格筋と心筋にわけられる
骨格筋は体重比で40~45%占められている
基本的な収縮メカニズムは変わらない
アクチンフィラメントとミオシンフィラメントが存在する
光の透過性の違いから横紋を示している。
筋内にはミオグロビンがあり、筋細胞内に酸素を供給する。
筋の内部は筋繊維群が縦列に整列していて、個々の筋繊維は、1つの細胞である。
直径は数十μm、長さは数cmに達する。
更に筋繊維は直径1~2μmの大きさの筋原線維からなり、1つずつが筋小胞体に囲まれている。筋小胞体はCa2⁺の蓄積、放出部位。筋原線維にはT管(横行小管)が存在し、電気的興奮を筋繊維内に伝える。
平滑筋
直径2~5μm、長さ50~200μm
・個々の筋繊維すべてが神経支配を受ける多元平滑筋(血管平滑筋、虹彩、毛様体筋など)
・互いの線維が部分的に融合している内蔵平滑筋(腸管、胆管、尿管、子宮管など)
いずれも非規則に配列されていて、長時間収縮が可能な緊張性収縮が可能。
神経支配は自律神経で、不随意的な収縮・運動をする。
筋フィラメント
筋節にはアクチンフィラメント、ミオシンフィラメントが配列されている。
両端のZ線に結合したものがアクチンフィラメント。その間にミオシンフィラメントが存在する。
・アクチンフィラメント
球状アクチン200個が重合し繊維状になり2本がより合わさった構造
・ミオシンフィラメント
ミオシン分子が200個重合した構造。側枝の断端が連絡橋といいアクチンフィラメントと接触している。