体幹解剖学 (骨①)
PTに必要な解剖学
体幹を構成する骨について
運動学や関節解剖は次回以降でまとめます!
体軸骨格…頭蓋、脊柱、肋骨、胸骨
→+骨盤=体幹
頭蓋(後頭骨)…上項線、外後頭隆起
→僧帽筋上部線維、項靭帯、頭板状筋など付着
椎骨
「椎体」…荷重を支持する役割
「脊椎後方部」…椎弓や神経弓とも呼ぶ.横突起、棘突起、椎弓板、関節突起など
「椎弓根」…上記2つを繋げる
肋骨
体腔を囲む、臓器保護などの役割
1-10肋骨…硝子軟骨→胸骨へ
↳1-7は直接肋軟骨となり胸骨へ
↳8-10は直上の肋軟骨と癒合しながら胸骨へ
↳11-12は浮肋となり、腹筋群により固定される
胸骨
胸骨柄…胸鎖関節の鎖骨切痕が存在
胸骨体…2-7肋骨の肋骨窩
剣状突起…白線、腹直筋の付着
脊椎
33の椎体
Cervical:頸椎 7
Thoracic:胸椎 12
Lumber:腰椎 5
Sacral:仙椎 5
Coccygeal :尾椎 4
これらが生理的弯曲を形成している。
頚部<腰部 前弯(前方凸、後方凹)※発達により徐々に形成される
腰椎、仙椎後弯(前方凹、後方凸)
伸展運動では頸椎腰椎の前弯増強、胸椎後弯減少
屈曲運動は反対の現象
仙椎は固定されている(後弯、後面凸)
矢状面→強さ、弾性力の提供
“しなる”能力のおかげ
凸側の筋群、結合組織も補助
靭帯性支持
運動制限、弯曲維持・安定化、脊髄神経根保護
黄色靭帯
80%エラスチン(20%コラーゲン)
弾性力高く一定の抵抗力を持つ
脊髄のすぐ後方、腰部で最も厚い→腰部が屈曲の程度が強い
棘上靭帯
コラーゲン多い
C7~仙椎、L4-5薄く、頚部から上方は項靭帯となる
棘間靭帯
表層は棘上靭帯、深層は黄色靭帯へ合流
横突間靭帯
薄い膜上
前縦靭帯
過度の脊柱前弯を制限 腰部で発達している
後縦靭帯
腰部より頚部で発達している→ヘルニアが腰部で多い要因の1つ
椎間関節の関節包
コラーゲン中立姿勢で緩みの肢位へ脊柱の最終可動域に近づくにつれて緊張する
前縦靭帯以外は屈曲方向への運動を制限する(横突間靭帯は側屈)
前縦靭帯と後縦靭帯は椎間板の補強の役割も持つ
(筋骨格系のキネシオロジー 原著第2版 医歯薬出版))