ペースメーカー概要
ペースメーカーについて
今回はペースメーカー埋め込み術の方を見る機会があり、主にインターネット上での情報を、まとめました!
○ペースメーカーの適応
正常な興奮信号が作られなくなる「洞不全症候群」
興奮信号が悪くなる「伝導障害」
いずれも脈拍数の上昇が不十分になる=徐脈
これらの心臓の機能低下がみられた場合適応となる
それにより、、
労作時の息切れ
全身倦怠感
徐脈が長時間続くと、足がむくんだり、肺に水がたまるといった心不全症状が出現します
洞結節や刺激伝導系の機能を補い、必要に応じた脈拍数を維持する役割
◌ペースメーカーの仕組み、種類
本体とリード(導線)からなる
本体は楕円形でおおよそ直径4-5㎝、厚さ5-6㎜
リードは心房か心室、もしくは両方に挿入されます。心臓から出た信号をペースメーカーの本体に送り、本体からの電気刺激を心臓へ送る。本体は心臓の状態に応じてどのような治療をすべきか判断する⇒心臓の興奮を感知する機能とペーシングする機能
◌種類
NBGコード(国際ペースメーカーコード)
1文字目=刺激電極の位置(A:心房 V:心室 D:両方)
2文字目=感知電極の位置(A:心房 V:心室 D:両方)
3文字目=自己心拍を感知した際の応答(T:同期型 I:抑制型 D:両方)
以下の4コードが主流
1. AAI:心房に1本リードが入る。洞不全症候群でかつ、刺激伝導系に異常のない患者さ
んが適応となる。
2. VVI:心室に1本リードが入る。徐脈がまれにしか発生しない場合や、心房細動に合併した徐脈(房室ブロック)に適応される。
3. VDD:心室に1本リードが入る。VVIと違い、心房の活動を感知することができ、洞結節の機能が正常な房室ブロックの患者さんが適応となる。
4. DDD:心房と心室にそれぞれリードが入る。ほとんどすべての徐脈に対応できるが、リードを2本入れる必要がある。
◌術後の合併症
◌禁忌
電磁波への暴露
大胸筋への負荷(術創部の安定により可能となる)
ペースメーカー埋め込み術後、ペースメーカー手帳が発行される
これにより、ペースメーカーの情報が把握でき、検査や治療などがスムーズになる
また身体障害者の認定も申請可能
◌
植え込み型除細動器(Implantable Cardioverter Defibrillator : ICD)
心室頻拍や心室細動など重篤な不整脈を経験した患者さんが適応となり、ペースメーカーの機能とペーシング、電気ショックの機能が備わっている
理学療法としては、一般的な心臓リハビリテーションの概要と同じ。
リスク管理、バイタルサインの表す意味を今一度確認して、適切な運動負荷での運動を実施していきましょう!
参考サイト
med.kurume-u.ac.jp ペースメーカー入門 時政孝行
www.ncvc.go.jp/cvdinfo/ 国立循環器病研究センター 循環器病情報サービス